愛情は奇跡を生む

知り合いのAさんは猫が大好きで、3匹の猫を飼っています。最初の子は丈夫で元気に育っていますが、末っ子は、残念なことに悪性のガンを発症し、獣医師さんからは「もう長くはもたないな」と宣告されていました。

ところが、悪性の癌にも関わらず、末っ子は毎日元気で、獣医師さんは「不思議だな。おかしいな。なぜ、こんなに元気なんだろう???」と。

Aさんは、「かわいいね!いい子だね!愛してるよ!」と言葉をかけながら、毎日、たくさんの愛情をかけて猫たちのお世話をしていたのです。

愛情をかけるというのは、実は奇跡を生み出すのではないかと住職は想像しています。前の量子の不思議な振る舞いのお話しや「言霊(ことだま)」のお話を書いていますが、「愛情」という意識は、高次元の世界に繋がりやすい、力の強い意識です。我々の住む3次元ではない高次元の世界は、量子の振る舞いからも、その存在は確実であることが最近わかってきました。人間の意識は高次元の世界に関与し、その中でも「愛情」という意識は高次元の世界と繋がりやすい意識なのです。

癌に侵されているものの、飼い主からの強い愛情が高次元空間を通じて末っ子に良い作用をもたらしているのではないかと考えています。愛情とは、「大切に想う気持ち」です。

猫に限らず、人にも動植物にも環境にも、「愛情をかける」ことの大切さを再認識するとともに、次元を超えた、その量子的効果には、今後も注目していきたいと思います。

(記 普陀山妙法寺 正禅住職)