「一枚のスナップ写真と仏教」というテーマで、日常生活の中で見つけた!気づいた!「生活シーンと仏教についての投稿です。
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◾️令和5年4月7日
今年はいつもより早く満開を迎えました桜。
その桜も一雨毎に葉桜に。
「散る桜 残る桜も 散る桜」
良寬さまが「諸行無常」について詠まれた川柳。
諸行(世の様々)は無常(常に変わりゆく)なり。
「美しい桜。いつまでも変わらず咲いていて欲しい。」
と望んでもかないません。残って欲しい桜もやがて散りゆくのが浮世の定めなのです。
もし、散らずに咲き続ける桜があったなら・・・
いつでも見られる桜に、よろこびや感動は咲きませんね。
「色は匂えど散りぬるを 我が世誰ぞ常ならむ
有為の奥山今日越えて 浅き夢見じ酔ひもせず」
このような無常を「いろは歌」には秘められているのです。
きっとまた、来年、桜に酔える日が来ることを念じて、信じて散りゆく桜を見届けたいですね。
(記 太光寺 八耳住職)